日本生命グループのIT戦略会社として 1999年に設立されたニッセイ情報テクノロジー株式会社。「保険・共済」「年金」「ヘルスケア」といった社会保障領域のマーケットに対して、質の高いITサービスやコンサルティングを提供しています。
ゼロインは、ニッセイ情報テクノロジー株式会社内で日本生命グループ全体のIT人材やDX推進人材の育成を担う「NISSAY ITアカデミー」において、研修事務局業務を事前準備から当日対応まで一貫してサポートしています。
研修事務局サポートサービス導入の背景や、導入後の効果や変化について、NISSAY ITアカデミー 人財開発室 チーフ 樋口淳子さんとバックオフィス担当 村尾愛さんに話をうかがいました。
お客様情報
導入の目的・背景
ゼロインのサポート内容
ゼロイン:NISSAY ITアカデミーのミッションと業務内容について教えてください。
樋口さん:ニッセイ情報テクノロジーは、専門性の高い知見で良質なITトータルサービスを提供し、社会やお客様に貢献すること、さらに、新しい発想や技術を追い求め、新たな価値を創造し続けること、社員の成長を大切にし、お客様や共に働くすべての人を尊重するという貢献・創造・尊重を基本理念としています。
それらを実現していくため、「保険・共済」「年金」「ヘルスケア」といった社会インフラを支え、お客様と社会に貢献できるデジタル人財集団になるというヴィジョンを掲げています。その中でNISSAY ITアカデミーは、自分らしさ溢れるデジタル人財を育むという方針のもと、社内認定制度の実施、ITやビジネス系の研修、キャリア形成に関する研修や各種ワークショップといった施策を展開しています。
会社主導の人財育成は以前から行っており、目指すべき人財像の提示や審査、階層別研修等実施してきました。そうした取り組みに加えて、社員の前向きかつ主体的な自己成長や、つながりを支援する仕組みを奨励する組織風土を醸成していこうと、2020年にNISSAY ITアカデミーが立ち上がりました。私もその一員として担当する各種施策については「やって終わり」ではなく、その後の成長へのつながり、また社内だけではなく、社外にも視点を拡げるきっかけとなるよう、各施策の企画・運営に取り組んでいます。
村尾さん:新たなスキルや世の中のトレンド技術を体感することに加えて、社内外の人的ネットワークにつながる社内ハッカソン「NISSAY IT WACKATHON(ワッカソン*)」もそうした企画の一つです。グループ会社の方も参加対象で、会社や事業部の垣根を越えた技術者でチームを作り、テーマにもとづいてアイデアや実装力、プレゼン力を競い合います。成果発表会では各領域の有識者をお招きして講評いただいています。
*ワッカソンは、輪・ハッカソン・ワクワクを組み合わせた造語
ゼロイン:研修の全体像や運用体制はどのようになっているのでしょうか。
村尾さん:多様なニーズに応えるために年間200件超の研修を実施しています。階層に分かれたカリキュラムが複数あり、グループ会社の方が参加できる研修もあります。
樋口さん:研修事務局は、管理者、実担当者、バックオフィス担当者でチームを組んで対応しています。対面形式の研修は、基本的には弊社セミナールームで実施するのですが、4月から6月頃は新人研修で使用するため、開催時期の被る研修は外部会場を手配して実施しています。そうした外部会場を使用する際の研修のサポートを、ゼロインさんにお願いしています。
ゼロイン:ゼロインにサポートを依頼いただいた背景を教えてください。
樋口さん:私たちのチームは新人研修も担当しており、4月から最長で8月頃まで新人対応が必要で、リソースをそちらに割かなければならず、バックオフィスメンバーが不足していました。
また4月から6月は、昇格者向けの研修やその他キャリア形成に関わる研修などもあり、多くの研修を同時並行で進める必要があります。研修事務局のメンバーが不足する状態で、さらに外部会場の手配・調整まで必要になると、外部リソースに頼らざるを得ません。そこで、取引のあった研修会社さんに状況を相談したところ、事務局サポートを得意とする会社としてゼロインさんを紹介いただきました。
ゼロイン:どのようなサポートをゼロインに期待していましたか。
樋口さん:最初にご相談した研修が、若手向けのキャリア形成研修でした。初めて実施する研修で、事務局の私たちも積極的に研修へ関わるカリキュラムであるため、ゼロインさんには事務局業務全体のサポートに加えて、研修設計や運営に関してもアドバイスいただきたいと思っていました。
また、事前準備から当日まで、研修全体を通したスムーズな運営を重視していました。
研修開始前にミスやトラブルが起きて受講者の集中力が低下すると、研修効果にも影響が出る可能性がありますし、研修講師の方も様子を気にしながら研修に臨むことになります。また、事務局メンバーもトラブル対応に追われるため、本来の業務に集中できなくなります。
ゼロインさんに研修事務局の全体サポートを依頼することで、事務局メンバーの限られたリソースを企画や研修運営へ注力できるようになるだけでなく、受講者や講師が研修に集中できる環境を整備したいと考えていました。
ゼロイン:実際にゼロインのサポートがはじまって、どのような感想をお持ちですか。
樋口さん:ゼロインさんには、事務局のプロとして完全にお任せできる安心感があります。
研修当日は、当日欠席や名簿にない参加者の発生、忘れ物など、想定外のトラブルが起こりがちです。忘れ物1個でも確認や連絡で細かなやり取りが発生しますし、当日の人数変更は事務局や講師とのスムーズな連携が必要になります。
ゼロインさんには、研修自体の準備や運営に加えて、講師や受講者が研修に集中できる環境作りのために細かいところまで気配りしながら対応いただけるので、本当に助かっています。
席の配置について講師に一番近い席や、逆に入口に近い席に座ってもらいたい受講者がいたときも、「この場合はどこの場所が良いですか」と尋ねた際に、こちらの意図を汲んで最適な場所をすぐに返答いただけました。
ゼロインさんに依頼したことで、コア業務に集中して向き合えるようになりましたし、事務局メンバーを他の業務に振り分けられるので、メンバーが1人増えた感覚です。
ゼロイン:大阪の研修もゼロインでサポートさせていただきました。
樋口さん:大阪での研修には私も現地に行くのですが、子どものお迎え時間もあり、終日会場入りすることが難しい状況です。ゼロインさんに対応をお願いすることによって、私の滞在時間は5時間程度とお迎えに間に合う時間帯に調整できて有難いです。
村尾さん:私たちが現地にいない時間帯に遅刻する方がいても、ゼロインさんに連絡をすれば問題なく対応していただけます。弊社のセミナールーム以外の場所でも、同じクオリティで受講者に対応できる、という安心感はとても大きいです。
ゼロイン:ゼロインサポートによる、意外な効果はありましたか。
樋口さん:研修会場周辺のランチマップを作成していただいたことが印象に残っています。研修会場は日本有数のオフィス街であることが多いので、ランチの場所も多数あります。忙しい社員に研修会場に来てもらうので、少しでも楽しく前向きな機会にしてもらいたくてゼロインさんにお願いしました。
実際に、受講者がランチマップを片手にランチに向かっている姿がありました。臨機応変に対応いただけたことで、小さい仕掛けですが、工夫次第で受講者が前向きに研修に臨んでくれることに改めて気づけました。
村尾さん:ランチマップを見ながら会話をする社員も見かけたので、ランチマップが受講者間でコミュニケーションをとってもらうことに役立てたなと感じています。
ほかにも、受付で「おはようございます」「どちらのグループですか」といったゼロインさんの明るい挨拶や声かけは、受講者に良い影響があると感じています。受付は研修における最初のやりとりで、研修の始まりです。第一声で受講者に明るく向き合ってもらうことで、受講者も元気良く研修に臨めているのではないでしょうか。
ゼロイン:もし他社様にゼロインをご紹介いただけるとしたら、どのようなところをおすすめポイントに挙げていただけますか。
樋口さん:やはり安心感ですね。やりとりが早くテンポ良く進めることができます。こちらが内容を全てまとめる前に何度かご相談したことにも、情報をすぐに取りまとめて対応いただけました。
そしてただ事務局を代行するだけでなく、運営上のリスクに私たちが気づけるように、さまざまな視点から確認や問いかけをしていただけることも助かっています。専属のプロとやりとりするなかで業務が整理されて、新たに気づくこともあり、準備物の見直しやチェックリストの作成といった具体的な改善策につながりました。
村尾さん:昨今は都市部のビル再開発も多く、弊社では研修会場に関する最新情報を持ち合わせていないため、研修内容や人数に適した会場を探すだけでも大変でしたが、ゼロインさんは豊富な経験をお持ちなので安心してお願いできます。ランチマップの作成をはじめとする細やかな対応も、他社さんに紹介するときに良かったと言えるポイントです。
ゼロイン:最後に、NISSAY ITアカデミーとして取り組んでいきたいことは、どのようなことでしょうか。
樋口さん:NISSAY ITアカデミーでは、共通の価値観を定義しその価値観に則って各種施策や仕組みを提供しています。その定義の中に「More Communication 会話や対話で組織力Up」という価値観があります。全社を支える人財育成担当という気概をもって、私たちがチームや組織の垣根を越えた対話や関わりを大事にして、各種施策や仕組みを提示し牽引することで、全社に貢献していきたいと考えています。
研修や施策を動かす事務局としては、「実施して終わり」ではなく、学習した内容が定着し、自己変容するなかで業務にて機能発揮いただくことを目指しています。安定的に研修や施策を運営するのはもちろん、あるべき姿を常に意識し、何のために実施するのか、実施することで社員のどのような成長に寄与するのか、常に立ち返りながら、さまざまな施策に取り組んでいこうと思います。(NIT2024-159(Nア002)01)
担当者の想い
日々の私たちのサポートについて、「安心感がある」というお言葉をいただけたこと、受講者のみなさまにとってもポジティブな影響を与えられていることを大変嬉しく思います。
ゼロインの研修事務局サポートサービスは、研修当日だけでなく事前事後も含めて、お客様がサポートを必要としている業務量や時間に応じて、臨機応変に対応いたします。お客様が効率良く、生産性高く業務に注力できるよう、ルーチン業務などを弊社が引き受け、お困りごとを積極的にサポートすることを心掛けております。
今回は研修当日の準備や締めの業務、研修会場の手配をサポートしました。私たちは、複数の会社様のさまざまな研修をサポートすることで培ったノウハウを活用し、スムーズに研修が進行するよう、ゼロインのチーム内で連携して対応しております。
今後もバックオフィスのプロとして、研修の増加にも幅広く柔軟に対応し、事務局のみなさまが安心できる環境を提供するだけでなく、受講者のみなさまにとって効果や価値の高い研修を提供できるよう貢献いたします。