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本社オフィス移転プロジェクト
オフィスデザイン

本社オフィス移転プロジェクト

社名
株式会社スパイラルネット
業種
金融系システム開発・構築
対象
オフィス設計・デザイン・施工・PM・什器
人数
約30名

要件定義からサポート

本件は弊社が移転先物件のご与件作りから参画させていただき、オフィスの設計施工はもちろんのこと物件のご選定やお引越しまでトータルでお手伝いさせていただいたプロジェクトとなります。当初、どの程度の広さ、どのような機能が必要か、お客様内でもご与件・ご要望が定まっておらず、まずはお客様にとってどのようなオフィスを構築することがベストなのかを一緒に考えることからスタートさせていただきました。

そもそも、ご移転検討のきっかけはビルの取り壊しが決定したことにあったものの、現状のオフィスの課題として

・賃借面積(各個室面積/座席数割合)

・互いに協働しづらい配置(邪魔になる柱)

・共用部や設備面でのビル経年劣化    etc.

といった優先順位がつけづらい複数の課題をお持ちになっていらっしゃいました。すべてをクリアする物件では現状の賃借面積を大きくせざるを得ませんが、大幅なランニングコスト増は避けたいご意向もございました。

弊社では

・サンプル物件で、それぞれの広さ別にどの程度のレイアウトが構築できるか検証

・上記結果を踏まえ、できるだけミニマムですべての機能を満たす方策の立案

といったプロセスでサポートさせていただきました。

結果ご予算内で最も効率的に使える物件探しが可能となり、候補物件のテストフィットを作成しつつ検討したことで、構築したオフィスへの納得感も非常に高くお持ちいただくことができました。物件ご内見に同行させていただき、オフィス構築上のメリット/デメリットをその場でご説明させていただいたことも適切な物件選定につながったと、ご好評いただくことができました。

コロナ状況と使い勝手にこだわったレイアウト

元のオフィスでは研修室兼会議室として12名以上の着座が可能な広めの会議室がありましたが、コロナ禍におけるテレワークの推進や対面での研修頻度の低下もあり、設計段階で面積の割合を見直す必要に迫られました。

そこで弊社では使用方法や目的の異なる空間を組み合わせ、複数パターンのレイアウト案をご提案させていただきました。当初は使用感がつかめずご不安に思われたこともございましたが、それぞれのメリット/デメリットをしっかりとご説明させていただき、ショールームで実物に触れていただくなどのプロセスを通じて、プランをよくご理解いただけ、納得感をお持ちいただきつつ詳細をご検討いただくことができました。

結果としてご提案させていただいたプランから、研修室としての機能と会議室としての機能を分離させ、4~6名用の会議室と最大12名程度のフリーアドレス席兼研修スペースとすることで、該当スペースを20%以上圧縮する案をご採用いただきました。今までとは大きく使用感の異なるオフィスとなりましたが、完成後の研修スペースは完全な個室としないことで、むしろ圧迫感が減り、換気の意味でも風通し良い空間になったとのお言葉をいただいております。

エントランスデザイン

信頼感を醸成する企業としての顔をしっかりと構築することも本プロジェクトの達成すべき目標の一つでした。そこで、簡易なローパーティションやマンション鉄扉で構成されたものではなく、清潔感があり、しっかりとした「企業/会社」である印象を与えるデザイン案をご提示いたしました。レイアウト案と同じく複数パターンをご提示し、デザイン案だけでなく実物の内装材を取り寄せ、実際に触りながら検討いただくことで、具体的なイメージをもって納得感のあるデザインを採用いただくことができました。

お客様と様々な意見交換を行い、時間をかけながら伴走し設計した結果が満足度の高いオフィスとして結実したと、プロジェクトメンバー共々喜んでおります。これからも微力ではありますが、オフィス空間の構築を通じたお客様事業への貢献ができるよう精一杯尽力させていただきたいと存じます。