オフィスデザイン

本社オフィス新規開設

社名: シリウスビジョン株式会社（旧ナビタスビジョン株式会社）
業種: ソフトウエア開発
対象: オフィス設計・デザイン・施工・PM・什器
人数: 約50名

会社のこれからを体現する新本社

旧本社オフィスは関連会社製品（大型のものを含む印刷機械類）のメンテナンスと在庫保管の機能を兼ね、倉庫物件の1区画にご入居されていらっしゃいました。それまでは顧客来社やセミナーといった対外的折衝の場としての役割は少なく、来客対応としては実際の機器動作を見学してもらうことが主に行われておりました。

弊社で初回ヒアリングにお伺いさせていただいた際には、開発された画像検査システムの販売が好調に推移、それに伴い事業拡大・人員増員・働き方の変革etc.と実現したいことが多々あるとのこと。オフィスについても課題を解決するためにどのようなスペースを構築していくことが最適であるか、様々ご検討されている段階でした。

様々なシミュレーションを経た上で、旧本社はより洗練された製品展示の場として残し、本社オフィスはよりアクセスの良い新横浜駅に新規開設されることとなりました。

新本社オフィスをプランニングさせていただくにあたり、これからの本社に求められる機能、どのような働き方を実現していくか、様々な角度から検討し、お客様と話し合いを続けさせていただきました。結論として我々が今回の重要ポイントとさせていただいたのは下記2点です。

1．対外的なブランディングを意識したオフィス

顧客はもちろん採用を踏まえたこれからの仲間たちへのブランドイメージ構築

2．社員満足を向上させるオフィス

新しい働き方が促進され、生産性が上がり、結果的にロイヤリティにも寄与する

オフィスへ来社する社外のお客様へ与える印象については、当初から一貫して課題となっていました。好調な業績の推移に合わせ、“直接対面での商談”“採用対象者の面談”“実機でのデモ”“セミナーの実施”など来客者が増加していく中で、直接目に映るオフィスの印象が、会社の印象になっていきます。新本社に来社いただいた方に、会社としての信頼性とこれからの未来を感じさせるものにしていくことが求められたのは自明の理でした。

また、社内に目を向けると、働き方改革の推進の中で、フリーアドレス制の導入やテレワークの積極的な運用などを進めた結果、オフィスの使い勝手も変化をしていきました。対外的なブランディングだけでなく、実際にそこで働く従業員がより快適で利便性の高い空間で働くことを通して、生産性が上がり高い成果を出していける、ひいては会社に誇りを持てるようなオフィスを目指しました。

来客空間の工夫

来客エリアのデザインは、白とナチュラルウッドを基調とした比較的明るい色を使用することで、派手になりすぎず、信頼感や安定性を感じさせるデザインを目指しました。

エントランスは会社の顔になるスペース、シンプルでも安っぽくならないようライティングやコーポレートカラーを差し色に入れるといった工夫を施し、奥の窓に向かってナチュラルな床の張り分けを行うことで単調になりすぎない配慮もおこないました。

エントランスからアクセスするメインの来客会議室は、高級感を感じさせるお部屋の仕様で家具類と合わせて空間つくりをするとともに、特徴的にガラスを大きく設計した窓面からの採光を十全に生かして、個室内へ自然光の明るさを取り入れました。

新本社オフィスのオープン当日、初めてご出社された社員の皆様が驚き交じりの笑顔でいらっしゃったことは非常に印象深く、良いデザインができた証ではないかと感じております。

執務空間の仕掛け

執務室内は、今回のオフィス構築を機に在宅/テレワークやフレックス/時短勤務等様々な新しい働き方を推進されることを前提に、オフィスが対応できるよう、またより促進されるように設計することが重要なポイントでした。

座席はABW（Activity Based Working）の考え方を軸に、一般的なフリーアドレスデスク、固定席、フォーンブース、オープンミーティング、スタンドテーブル、打合せ兼集中作業のソファブース席、と多種多様なタイプを用意し、常勤者にとっては働きたい場所を自分で選択できるオフィスを実現しました。

また人員の増員/移動や他拠点社員の使用、プロジェクト単位でのコワーキング等、これからの業務の変化に合わせ柔軟に対応できることも特徴です。