課題：効率的なプロジェクト管理

一級建築士事務所である日本エーコン様。今回は本社のご移転について、設計とプロジェクトマネジメントとしてお任せいただきました。今回のプロジェクトは、タイトなスケジュールでレイアウトや内装デザインを確定していく必要がございました。私たちはスムーズな情報伝達ができるように、ビル管理会社からパートナー業者まで、工事の概要とスケジュールを早期に共有いたしました。また、現場の進行を効率的に進めるために、事前に作業順序の指示を行い、工事完了までスケジュール管理をいたしました。

ご提案：お客様の理想を視覚化する迅速な対応

日本エーコン様は分野が違うとはいえ設計のプロフェッショナル。建築については、様々な専門知識をお持ちです。そこでオフィス設計ならではの視点を加えて、お客様が実現したい空間イメージを素早く形にするため、イメージ画像の作成や実際の素材サンプルを用意するなど、視覚的に確認しながらデザインを決定していきました。限られた時間の中で、お客様の要望を的確に捉え、スピード感をもって提案から決定までのプロセスを進行させることで、タイトなスケジュールを克服しました。お客様だけではなくパートナー業者との工事確認でも、意思疎通がしやすいようにできるだけビジュアルで確認ができる資料を作成し、確認に要する時間を最小限にいたしました。

内装デザインへのこだわり：自然と高級感の融合

内装については、日本エーコン様のご要望を反映し、自然の持つ安らぎと信頼感を表現しながらも、プロフェッショナルな事務所としての品格を感じさせる高級感のあるしつらえを目指しました。エントランス壁面は、正面を立体的なグリーンウォールと致しました。サインはステンレス素材にすることでグリーンに溶け込みながら、上品な仕上がりとなりました。高級感を表したいというお客様のご要望を受け、当初の想定から植栽やサインの仕様変更をご提案させていただき、洗練された質感と自然の調和が感じられる理想的なエントランスにすることができました。デザインの決定から携わらせていただきましたので、変更があった場合もお客様の細かいご要望をパートナー業者に正確に伝えることができ、工事期間の延長もなく納めることができました。

什器はお客様にてご選定・ご手配いただきましたので、そちらのカラーや素材に合わせた内装材をご提案致しました。トーンを抑えた落ち着いた色味ながらも、素材感のあるフィルムを用いることで高い意匠性を感じる演出をしております。オフィスに訪れた方々をお迎えするエントランスから廊下、会議室内までの空間全体に統一感のあるデザインを施すことで、一貫したコンセプトが感じられる洗練されたオフィス空間を実現しました。

このようにデザインの決定から工事の完了まで一貫して私たちが管理させていただくことで、当初予定のオープン日に無事オフィスを完成させることができました。エントランスや会議室、執務室まで内装にこだわったオフィスでしたが、プロジェクトの進行過程から竣工後もご満足いただけるようなオフィスとなりました。

最後に

移転プロジェクトは区切りを迎えましたが、オフィスは完成してからが本当のスタートです。日本エーコン様にとって最適なご提案ができるよう、今後もサポートを継続し、お客様と共によりよいオフィスを作り上げて参ります。